はじめに
転職エージェントに登録したものの、「初回面談って何を話すんだろう?」「何か特別な準備は必要なの?」と、不安を感じていませんか。年間100件以上のキャリア相談に乗っていると、この初回面談に緊張してしまうという声を本当に多く聞きます。
でも、安心してください。初回面談はあなたを試す「面接」ではありません。むしろ、あなたの転職活動を成功に導くための「作戦会議」のようなものです。この記事を読めば、初回面談の不安は解消され、自信を持って当日を迎えられるようになりますよ。
この記事で学べること
・転職エージェントとの初回面談の全体像と具体的な流れ
・面談で必ず聞かれる「必須質問10選」と効果的な回答のコツ
・あなたの魅力を最大限に伝えるための職務経歴書の見せ方
・面談後の印象を決定づけるフォローメールの具体的な書き方
転職エージェントとの初回面談、当日の流れを完全解説
初回面談は、あなたのキャリアを深く理解し、最適な求人を見つけるための非常に重要な時間です。
転職エージェントとの初回面談は、大体60分〜90分程度。基本的には、自己紹介から始まり、あなたのこれまでのキャリアや今後の希望をヒアリングし、最後に求人紹介や今後の進め方の説明、という流れで進みます。全体の流れを掴んでおけば、当日も落ち着いて臨めますね。
STEP1. 自己紹介・アイスブレイク(約5〜10分)
まずは、担当のキャリアアドバイザー(転職のプロ)との自己紹介から始まります。お互いの簡単な経歴や、当日の面談の目的などをすり合わせる時間です。
「本日はよろしくお願いいたします」という挨拶から、リラックスした雰囲気で始まることがほとんどです。ここで緊張をほぐし、話しやすい関係を築くことが、後のヒアリングをスムーズに進めるための鍵になります。服装は指定がなければオフィスカジュアルが無難ですが、オンラインなら上半身が綺麗に見える服装を心がければ大丈夫ですよ。
STEP2. キャリアのヒアリング(約30〜40分)
ここが面談のメインパートです。キャリアアドバイザーは、あなたの職務経歴書を見ながら、これまでの経験や実績について質問をしていきます。
なぜこのパートが重要かというと、キャリアアドバイザーはここで得た情報をもとに、あなたに合う求人を探し、企業にあなたを推薦する際の「推薦文」を作成するからです。つまり、ここでの伝え方次第で、紹介される求人の質や、その後の選考通過率が大きく変わってくる可能性がある、ということなんです。具体的な質問内容は、次の章で詳しく解説しますね。
STEP3. 求人紹介と今後の進め方(約10〜15分)
ヒアリング内容をもとに、キャリアアドバイザーが「あなたに合いそう」と判断した求人をいくつか紹介してくれます。もちろん、その場で「応募したい」と思える求人がなくても全く問題ありません。
大切なのは、「この求人はどこに魅力を感じましたか?」「逆にもう少しこうだったら、という点はありますか?」といったやり取りを通じて、あなたの希望条件の解像度を上げていくことです。最後に、今後の連絡手段や選考プロセスの進め方などを確認して、面談は終了となります。
【準備は完璧!】面談で必ず聞かれる必須質問10選と回答のコツ
事前に回答を準備しておけば、面談は驚くほどスムーズに進み、あなたの魅力も最大限に伝わります。
さて、ここからは面談の核心部分、具体的な質問内容とその回答のコツについて深掘りしていきましょう。私が年間100件以上の面談を行う中で、これだけは必ず聞く、という質問を10個に絞りました。ぜひ、自分ならどう答えるか、考えながら読み進めてみてください。
これまでのキャリアに関する質問
質問1:これまでの職務経歴を教えてください。 職務経歴書に書いてあることを、ただ読み上げるだけでは不十分です。2〜3分で簡潔に、かつ「どんな役割で、どんな工夫をし、どんな成果を出したか」をストーリー立てて話せるように準備しておきましょう。特に、数字で示せる実績は強力なアピールになります。
質問2:最も成果を上げた仕事は何ですか? あなたの強みや仕事への取り組み方を伝えるチャンスです。単に「〇〇を達成しました」で終わらせず、「なぜその課題に取り組んだのか(背景)」「どんな困難があったか(課題)」「どう乗り越えたか(工夫)」「その結果どうなったか(成果)」というフレームワークで話すと、論理的で説得力が増しますよ。
質問3:あなたの強み・弱みは何ですか? 強みは、これまでの経験に裏付けされた具体的なエピソードを交えて話しましょう。弱みは、正直に伝えつつも「改善するためにこんな努力をしています」と、前向きな姿勢をセットで示すことが重要です。弱みを客観的に把握し、改善努力ができる人は、ビジネスパーソンとして非常に信頼されます。
転職理由と今後のキャリアに関する質問
質問4:なぜ転職を考え始めたのですか?(転職理由) ここは非常に重要なポイントです。「給料が低い」「人間関係が悪い」といったネガティブな理由だけを伝えるのは避けましょう。たとえそれが本音だとしても、それをポジティブな動機に変換して伝えるのがコツです。例えば、「正当な評価制度のある環境で、自身の成果をよりダイレクトに感じたい」といった形ですね。
質問5:どのような業界・職種に興味がありますか? 現時点での希望を正直に伝えましょう。まだ固まっていなくても、「〇〇の経験が活かせるBtoBの業界に興味があります」とか「将来的にはマネジメントにも挑戦したいので、そういうキャリアパスがある職種がいいです」のように、方向性を示すだけでも大丈夫です。
質問6:企業選びの軸は何ですか? 「これだけは譲れない」という条件を3つほどに絞って伝えると、キャリアアドバイザーも求人を探しやすくなります。例えば、「事業の社会貢献性」「新しい技術を積極的に採用する風土」「柔軟な働き方ができること」など、あなた自身の価値観を伝えることが大切です。
質問7:5年後、10年後どうなっていたいですか?(キャリアプラン) 壮大な夢を語る必要はありません。「専門性を高めて、チームに不可欠な存在になりたい」「3年後にはリーダーを任されるようになりたい」など、現実的な目標を語ることで、仕事に対する意欲の高さを示すことができます。キャリアプランが明確な人ほど、エージェントも本気で応援したくなるものです。
希望条件に関する質問
質問8:希望年収はいくらですか? 正直に伝えることが基本ですが、なぜその金額を希望するのか、根拠も併せて伝えられるとベストです。「現職の年収が〇〇円なので、それ以上を希望します」「〇〇のスキルを活かして貢献できるため、△△円程度を希望します」といった形ですね。
質問9:希望勤務地や働き方(残業、リモートワークなど)はありますか? これも正直に伝えましょう。ただし、「絶対にリモートワークじゃないと嫌だ」のように条件を固めすぎると、紹介される求人が極端に減ってしまう可能性もあります。「週2〜3日のリモートワークが理想ですが、業務内容によっては柔軟に検討できます」のように、許容範囲も伝えておくと良いでしょう。
質問10:いつ頃の転職を希望していますか? 「良いところがあればすぐにでも」「3ヶ月〜半年以内」など、具体的な時期を伝えましょう。転職意欲の高さを示す指標にもなるため、「すぐではないけど情報収集したい」という場合でも、その旨を正直に伝えることが信頼関係に繋がります。
そもそも、自分に合うエージェントって…?
ここまで面談での質問について解説してきましたが、「そもそも、自分に合う転職エージェントがどこなのか分からない…」と感じている方もいるかもしれませんね。実は、転職活動の成功は、自分に合ったキャリアアドバイザー、つまり相性の良い転職エージェントを見つけることから始まっています。
世の中には数百社もの転職エージェントがあり、それぞれに得意な業界や職種、サポートのスタイルが異なります。例えば、20代の若手向けに手厚いサポートが強みのエージェントもあれば、IT業界の専門求人に特化したエージェント、管理職や専門職などのハイクラス層に強いエージェントもあります。
あなたの経験や希望に合わないエージェントと面談しても、的外れな求人を紹介されたり、話が噛み合わなかったりと、貴重な時間を無駄にしてしまうかもしれません。
そこで一度試してみてほしいのが、転職エージェントの診断ツールです。
このツールは、いくつかの簡単な質問に答えるだけで、あなたの経歴や希望、価値観に最もマッチする転職エージェントを、なんと数百社の中から3社、厳選して提案してくれる無料のサービスです。
「エージェントが多すぎて選べない」「自分に合うエージェントを効率的に見つけたい」という方には、まさにうってつけ。所要時間はたったの3分ほど。転職活動の最初のパートナー探しとして、これほど心強いものはありません。良い面談は、良いエージェント選びから。まずはあなたに最適なパートナーを見つけてみませんか?

ライバルに差をつける!職務経歴書の見せ方とフォローメール術
少しの工夫で、エージェントからの評価とサポートの質は大きく変わります。
面談の準備が万全になったら、最後にもう一押し。キャリアアドバイザーに「この人はぜひ手厚くサポートしたい!」と思わせるための、ちょっとしたテクニックをお伝えします。
面談で効果的な職務経歴書の見せ方
面談では、事前に提出した職務経歴書を一緒に見ながら話を進めることがほとんどです。その際、ただ内容を補足するだけでなく、戦略的に「見せる」意識を持つことが重要です。
- 要点を絞ってハイライトする: キャリアアドバイザーがどこに注目すれば良いか分かるように、「特にアピールしたいのは、このプロジェクトです。ここでは…」と、あなた自身が話の主導権を握りましょう。事前に職務経歴書のコピーにマーカーで印をつけておき、それを見せながら話すのも非常に効果的です!
- 実績は「背景」とセットで語る: 「売上を120%達成しました」という事実だけでなく、「当時、市場が縮小傾向にある中で、新規顧客層の開拓という課題がありました。そこで私は…」というように、その実績が生まれた背景やあなたの工夫をセットで語ることで、成果の価値が格段に上がります。
- キャリアの一貫性を示す: これまでの経験が、今後どう活かせるのか。一見バラバラに見える経験でも、「私のキャリアの軸は一貫して『顧客課題の解決』です。前職では〇〇という形で、現職では△△という形でそれを実践してきました」のように、あなたなりのストーリーを語ることで、キャリアに一本の筋が通ります。
感謝と意欲が伝わるフォローメールの例文
面談が終わったら、それで終わりではありません。当日中か、遅くとも翌日の午前中までに、担当のキャリアアドバイザー宛にフォローメールを送りましょう。これは社会人としてのマナーであると同時に、あなたの真剣さを伝え、良い印象を残すための絶好の機会です。
正直に言うと、フォローメールを送ってくれる方は意外と少ないんです。だからこそ、送るだけで「この人は意欲が高いな」と一歩リードできます。
【件名】 本日の面談のお礼([あなたの氏名])
【本文】 株式会社〇〇 [キャリアアドバイザーの氏名]様
お世話になっております。 本日〇時より面談をしていただきました、[あなたの氏名]です。
本日は、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。 [キャリアアドバイザーの氏名]様に私のこれまでのキャリアについて丁寧にお聞きいただき、今後のキャリアプランについても的確なアドバイスをいただけたことで、転職活動への道筋が明確になったように感じます。 (※面談で印象に残ったことや、気づきなどを具体的に一文入れると、よりパーソナルなメールになります)
ご紹介いただいた求人についても、前向きに検討させていただきます。 引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。
[あなたの氏名] 電話番号:090-XXXX-XXXX メールアドレス:your.email@example.com
この一手間が、今後のサポートの質を変えることもあります。ぜひ実践してみてください。
おわりに
今回は、転職エージェントとの初回面談の流れから、必須質問、そしてライバルに差をつけるためのテクニックまで、詳しく解説してきました。初回面談は、あなたの転職活動の成否を左右する、いわば「キックオフミーティング」です。
準備をすればするほど、あなたの魅力はキャリアアドバイザーに伝わり、得られるサポートの質も、紹介される求人の質も格段に上がります。
まずは、この記事で紹介した「必須質問10選」の中から、一つでも二つでも良いので、自分なりの回答をノートに書き出してみることから始めてみましょう。その小さな一歩が、あなたの理想のキャリアへの大きな飛躍に繋がりますよ。応援しています!
